日々の身繕いでイツノマニカ体内に生成される毛玉のハナシ


by neko-dama
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『宇宙クリケット大戦争』読んだ。

『宇宙クリケット大戦争』

原題:"Life, the Universe and everything"
著者:Douglas Adams 安原和見・訳
河出文庫 初版印刷2006年4月10日 (初版2006年4月20日)
※新訳で復刊したもの。絶版となった旧訳は1985年新潮文庫から訳者=風見潤。

1作目の感想⇒『銀河ヒッチハイク・ガイド』読んだ。
2作目の感想⇒『宇宙の果てのレストラン』読んだ。

引き続きダグラス・アダムスのSFコメディを読んでます。
このシリーズ3作目は、前2作を刊行してから2年後に出版されています。

そして、全5作品のうち唯一、邦題にオリジナリティがあります。
原題を直訳すれば『生命、宇宙やその他諸々』となって、この言葉は今までにも何度も出てきているわけです。だから前作を読んでいればピンとくる題名、でも読んでいなければきっと何のコッチャな題名。邦題はわかりやすくて良いよね。それに内容をちゃんと表している。思うんだけど、小説の邦題ってセンス良い気がする。何が言いたいかっていうと、映画も見習ってほしいにゃあとか思うってこと。

えー。感想。
前2作で丸く収まった、というか一応のケリがついていただけに、今回は続きでありながら新しい地平線に出たという印象。
ナンセンスっぷりは相変わらずだし、微妙な間合いとかわけわからなさはパワーアップしてるしで面白い。
ただ、前半は今までと話の進み方が違うことにちょっと戸惑いながら読み進めました。
でもって後半はどんどん面白さが増していく。
今までと何が違うって、プロットがきちんと練られているんだ!
だからストーリーとしての完成度が上がってる。
ラストに向けての収束する感じが気持ち良いし、非常にSF的な展開がまた嬉しい。

ひとつだけ引っかかる箇所がある。
前作までの時間旅行に対するスタンスに変化がみられること。
過去を弄ることで未来が変わるなんて起こり得ない、としていたのに、今回は曖昧になっている。ちょっとスッキリしないな。

おまけに短編『若きゼイフォードの安全第一』も同時収録。こちらは本邦初訳とのことで、たった20㌻ながら風刺が効いていて面白い。

4作目⇒『さようなら、いままで魚をありがとう』読んだ。
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by neko-dama | 2008-12-01 10:46 | 猫の図書館/美術館