日々の身繕いでイツノマニカ体内に生成される毛玉のハナシ


by neko-dama
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『影響力の武器 [第2版] ―なぜ、人は動かされるのか』読んだ。

『影響力の武器 [第2版] ―なぜ、人は動かされるのか』

原題:"Influence: Science and Practice, 4th edition"
著者:ロバート・B・チャルディーニ Robert B. Cialdini /社会行動研究会・訳
誠信書房 2007年8月31日第1刷発行/2008年10月20日第7刷発行
タイトルの通り、人がなぜイエスと言ってしまうかを社会心理学的に考察する本であり、その実例集。

 私の場合は心理学やマーケティングを既に学んでいたので、この本に書かれている原理に目新しいことは何一つなかったけど、実例は面白く読んだ。あまりにも説明の繰り返しが多く、同じ原理をいくつもの実例で示すのでちょっと、いやかなり飽きるけど。

 その内容は、承諾誘導の実践家(営業マンや勧誘など)に立ち向かうための、カラクリを知る書だ。私達がうまく丸め込まれて何か買わされたり、騙されたりしないように、チャルディーニさんの潜入調査の結果を読もう!というノリ。騙す側、騙してなくても買わせる側の手練手管を知っておこう。

 本書は、説得に効果的な6つの心理学的原理をつぶさに紹介している実例集として価値ある一冊。その原理とは以下に簡単に挙げるもの。

①返報性(何かしてもらったら、何かしてあげないと落ち着かない)
②一貫性(行動に一貫性を保とうとして、事前に引き出された言葉を守ろうとする)
③社会的証明(みんながやってることはきっと良いことだ)
④好意(好意を示されれば悪い気はしない。例え口だけでも)
⑤権威(肩書きの有無を言わさぬ説得力。医者は正しい!)
⑥希少性(手に入りにくいものは良いものだ)

この6つの原理に、導入、まとめが加わり、全部で8章構成となっている。

 文章は平易で読みやすく、実例なので身近で面白く、人に騙されないための対策まで書いてあって凄い。心理学やマーケティングにまったく不案内な人が読むには、とてもタメになる良書だと思います。ある程度知識のある人は、実例部分だけ飛ばし読みするのがオススメ。図書館にあったら、是非。
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by neko-dama | 2009-06-27 11:03 | 猫の図書館/美術館