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日々の身繕いでイツノマニカ体内に生成される毛玉のハナシ


by neko-dama
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国宝に登る。

木曜日:円山の枝垂桜を観にいく旅 1日目

米原で新幹線を降りると、改札に母発見。大きく手を振っている。
Pも恥ずかしげなく大きく手を振り返す。
友人のT子さんを紹介し、お継父さんの待つ車へと移動。
初めて会うその人は77歳喜寿のお爺さん。元先生だけあって穏やかで、口調ものんびりだから、近江弁もわかりやすかった。

とりあえず、ランチに向かう。母は相変わらず元気だ。
お店では、テーブルを片付けるからお待ちくださいと言う店員さんを軽くスルーして、
無理くり座席に座る母。
禁煙してるの、と言いながらスパーと喫煙する母。
ひとりで喋り倒し、笑いまくる。「あぁはっはっはぁー」と、まるで林家パー子さん。

そんなテンションで、1日目のメインイベント、彦根城観光に向かう。
濠の周りには桜の木が並び、これが満開だったら絶景だろうな・・・と妄想しつつを愛でる。
国宝に登る。_c0034595_2256135.jpg表門から入城し登っていくとすぐに見えるのが、
重要文化財である天秤櫓である。
廊下橋(写真)を中央として左右対称に櫓が建っているのは、日本の城郭では彦根城だけ。

国宝に登る。_c0034595_22564139.jpg廊下橋の下をくぐって、先へ進むと
「日本の音風景百選」に選ばれている
時報鐘が見える。
鐘の音を聴くことはできなかったが、
赤い椿の花とともにある、その佇まいは美しかった。
国宝に登る。_c0034595_22582683.jpgここまでくると、国宝・天守はすぐ近く。
1606年に完成し、築城以来5回目の大改修が平成8年に完了したという。
ゆえに外壁の塗りは新しい。
天守内部は
木の感触が柔らかい、陰影に富んだ美しい造りであり、
また説明書きがほとんど見られないところが好感度アップである。
風情にひたっていたいが、
少し前にいた母が突然すごい形相で振り返り、刀を振りかざす素振りで
「とのー!殿中でござるー!!」などと言いながら、こちらに向かってくる。

国宝に登る。_c0034595_23333100.jpgそんなこんなで、天守をすっかり堪能した私達4人。
その足で名勝・玄宮園に散歩を決め込む。

1677年に造営された大名庭園で、琵琶湖や中国の八景にちなんで選ばれた近江八景を模して造られた縮景園。

いいお天気だけあって、絵を描きにきてるヒトも多かった。
母は「まぁきれいねー、お上手―」などとイチイチ絵を見に行く。
ご迷惑をおかけして・・・。

写真は、池の水面に山上の天守が映り、このうえなく美しい穏やかな光景。

桜は咲いていなくても、
愛するシダや梅の姿にココロ癒される彦根城観光でした。

さて、母の運転で帰路に着く。滋賀は日野の家に向かう途中、母は突然路上で車を止めて
「ほら!雉が!あそこに雉がいるー!」などと叫ぶ。
後続車がいなくて、ホント良かった。カマほられますよ、母上。
運転中、常にこんな感じですのでハラハラします。

夜、禁煙中だからタバコ1本ちょうだい、という母の理不尽に友人T子さんは素直に答えていました。T子さんもすっかり母に飲み込まれています。

お継父さん、このひとをよろしくお願いしますネ。Pは、疲れました。
by neko-dama | 2005-04-10 21:16 | 猫のお出かけ