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日々の身繕いでイツノマニカ体内に生成される毛玉のハナシ


by neko-dama
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魔猫。

ステレオからモーツァルトが流れると、

枕の上で寝ていた猫(なつめさん♂・生後約10ヶ月)が

パッと飛び起きてステレオの真下に座りこんで

スピーカーを見上げて神妙な顔をして聞いていました。
魔猫。_c0034595_1694910.jpg
(写真と本文は関係ありません)

さて、モーツァルトといえば。
アレですよ、映画『魔笛』が大変楽しみですよ!




監督のケネス・ブラナーはシェイクスピアもの(舞台、映画監督、俳優として)で有名ですが、今回はオペラ魔笛に挑戦というわけですね。
ん?シェイクスピアからモーツァルト?意外な感じ、と思う方もいるかもしれません。
でも、そこには共通点が見える気がします。
両者とも、「なんとなく高尚で近寄りがたい」というのが現代の私達の一般的なイメージとなっているように思います。
しかし、その実、きわめて大衆向けの娯楽として作られたものなのです。

シェイクスピアは言葉遊びや韻を楽しむ軽やかな喜劇が楽しい。
史劇・悲劇も素晴らしいけれど、ポンポンとリズムの良い喜劇は最高。
ケネス・ブラナーの映画でも、小気味良く楽しい『から騒ぎ』『恋の骨折り損』で見事に再現されています。
こういうものを観たり読んだりすると、シェイクスピアって小難しいわけじゃないんだなぁって
わかると思います。

でもって今回の『魔笛』。
オペラですが、この作品は大衆向け、書かれた当時はかなりの格下。
ドイツ語で書かれているのが、その証拠です。
正式なオペラはイタリア語と相場が決まっていた時代に、モーツァルトは国語であるドイツ語で勝負したんですね。
内容はといえば、いつの世にも変わらぬ光と闇のお話。
夜と太陽、憎しみと愛、戦争と平和、イシスとオシリス、試練。
堅苦しい宮廷オペラに対抗する形で登場した大衆オペラだから、わかりやすいし共感を呼ぶ。

映画版の舞台は第一次大戦時下のヨーロッパになっていて、現代的。
(元の話は古代エジプト)
きっとケネス・ブラナーならきちんとエンタテイメントに仕上げてくれるはず。
オペラを観に行くのは(現代では)高くつくけども、映画オペラなら高くても1800円で観れるわけだ。
もちろん映画とオペラは別物だけど。

夜の女王のアリアが好きなので、やっぱりそこが楽しみですなー。
特に『地獄の復讐がこの胸にたぎる』を聴いて頭の中真っ白になりたい。
早く観たいな。
by neko-dama | 2007-07-06 17:47 | その日暮らし