日々の身繕いでイツノマニカ体内に生成される毛玉のハナシ


by neko-dama
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mom never dies.

バイオハザード的なゾンビ状況。
場所はデパート。
私は感染した母と2人でエレベーターの中にいる。

やばい。
母の目つきが変化してきた。
ここは完全にゾンビ化する前に殺さなきゃ。
私は泣きながら母の額に弾を撃ち込む。
至近距離。
倒れる母。

すると、むくりと母は起き上がった。
その様子は普段と変わらぬニコニコ笑顔。
額の弾痕だけが似つかわしくない。違和感。
エレベーターが下の階につき、ポーンと音をたてる。

「なんだかお腹すいたわ~。マックでも行きましょうよ!」

陽気に提案する母。
呆気にとられて私はただ頷く。
こいつは死なないのか?しばらくしたら死ぬのかな?

マックに着くと仲間がバーガーを食べていた。
母のことを小声で伝え、ここは危ないから離れているように言う。
仲間がその場を離れるのを確認し、母のほうに向き直る。
額の弾痕と、ニコニコ笑顔。
私は不安と猜疑心でいっぱいになりながらも、精一杯平静を装い注文を済ませて席に着く。
母と向かい合い、一緒にバーガーを頬張る。
肉が食べられない母は相変わらずフィレオフィッシュだ。

「おいしいわね~。マックなんて久しぶりよ~!たまには良いわね。」

はぁ、と相槌を打ちながら注意深く様子を伺う。
いたって普段どおりの母だ。勿論額の弾痕以外は、だが。
私は、いつ死ぬのか、と待ち構えながら警戒しつつチーズバーガーを平らげた。

マックを出て薄暗い道を二人並んで歩く。
いったいどうなっているのだ!
死なない!
横をニコニコと歩く母の顔を覗き込むと、額にあったはずの弾痕がきれいに消えていた。

!!

驚いて叫ぶ私。
「なんで?!消えてる!!」

母は首だけこちらを向き、悟ったような顔で言った。

「エウレカ。」

そして静かに微笑む。
あ・・・。
そうか、エウレカに触れたおかげなのか。
ゾンビウイルスにも打ち勝ち、銃弾で傷ついた組織をも復活させる。
すごい。
母はもう、死なないのだ。

私たちは暗い道を静かに微笑みながら歩き続けた。



・・・という夢を見た。
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by neko-dama | 2008-01-24 13:54 | その日暮らし