日々の身繕いでイツノマニカ体内に生成される毛玉のハナシ


by neko-dama
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ポンちゃん。

滋賀の田舎のほうに住んでいる母が、昨年の春ごろ言っていた。

「最近ハダカの狸が家に遊びに来るのよ。」

はぁ?
と思ったが、聞いてみると。
毛のない狸が家の周りを時々うろついているのだそうだ。
その狸に『ポンちゃん』と名前をつけて、2階の窓から名前を呼びながら食べ物を放り投げたりしていたらしい。
ポンちゃんは食べ物をくれる人がいることを覚えたのか、たびたび来るようになったのだそうな。

母はポンちゃんの姿を見かけると
「ポーンちゃーん!」
と何度も呼びながら、ハダカ狸の訪問を楽しみにしていたらしい。

話は変わって、こないだ狭山湖あたりをうろうろしてきた。
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大きな車道沿いに歩いていると、
閉鎖された駐車場の前の芝生でひなたぼっこしている獣の一群に出会った。
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みんなこっちを向いている。見えるだけで4頭を確認。
10mも離れていなかったと思うが、こちらに気づいても逃げる気配はない。
少し警戒しているが、しばらくこちらの様子を窺った後、安心したように思い思いに寛ぎ始めた。

はにぃタンいわく。
「なんだあれ!いのしし?」

いや、それはナイから。
たぶん狸。でもって皮膚病なんだね、毛が抜け落ちてる。たぶん疥癬(ヒゼンダニが寄生して痒いので掻き毟っちゃう病気。猫でもあるから知ってた)か何かでしょう。

納得しないはにぃタン。
「狸じゃないよー。顔がシュっとしてる。未知の生物?!」そう言われるとなんだか自信がなくなるが・・・。
ん~確かに狸って顔が横に広がっているイメージがあるなぁ。でもやっぱ狸と思うんだが・・・。
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挙句の果てに写真の個体を見て、はにぃタン。
「チュパカブラ?!」

は?いやいやいやいやいや・・・。
モヒカン具合がオレの中のチュパカブラと同じだ!
とか何とか言ってる。半ば呆れる私。

駐車場のフェンスの向こう側にも2,3頭の獣がいるのが見えたので、近づいてよく見ると。
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うん、狸確定。
はにぃタンもようやく納得。
頬毛があるのとないのでは随分印象が違うものだなぁ。

結局その日、狸は8、9頭ぐらい確認した。
その全ての個体がハダカになっていた。疥癬が群れの中でうつっていってるのだろう。

家に帰るとはにぃタンが早速ハダカの狸について調べはじめた。
「やっぱり狸なんだなぁ。」と改めて納得したらしい。
なんでも数年前から日本中の狸の間で疥癬が流行していたらしい。
自然治癒しないから、そのまま痒くて衰弱死してしまうんだそうだ。
この日見かけた狸たちも、全身の毛が抜けていてもう末期症状だとのこと。

・・・日本の狸、絶滅しないの、それ?
とか思いながら、私はポンちゃんの事を思い出していた。
そういえば、夏にふと思い出して母に訊いた。
「ポンちゃんはどうしてる?」

「あー・・・。来なくなっちゃった・・・。どうしてるのかしら?」

そのときは、元気でいると良いね、なんて無邪気に言った私だった。
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by neko-dama | 2008-01-31 17:33 | 猫のお出かけ