日々の身繕いでイツノマニカ体内に生成される毛玉のハナシ


by neko-dama
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31

『神と科学は共存できるか?』を読んだ。

『神と科学は共存できるか?』

原題:"ROCKS OF AGES -Science and Religion in the Fullness of Life"
著者:Stephen Jay Gould 狩野秀之/古谷圭一/新妻昭夫・訳
日経BP社 初版2刷2007年11月19日 (初版1刷2007年10月1日)

ダーウィニストの著者が、他界する3年前にあたる1999年に出した本。
“科学と宗教の争い”というのは作られた誤ったイメージであるとし、その歴史を紐解く。

『ダーウィン以来』を始めとする進化論的エッセイで人気を博していたグールド先生だが、本書は極めて異質だ。
本書では、いつもの楽しい進化論的な生物の習性を知ることもできなければ、センス・オブ・ワンダーを刺激されることもない。
何度も、あらゆる側面からただひとつの同じことを言っているだけ。
すなわち“NOMA原理”(非重複教導権の原理)を懇切丁寧に語るのみ。

引用:敬意をもった非干渉― ふたつの、それぞれの人間の中心的な側面を担う別個の主体のあいだの、密度の濃い対話を伴う非干渉―という中心原理を「NOMA原理(Non-Overlapping Magisteria)」
としている。

科学に可能なことには限界がある。宗教もまた然り。
だから、それぞれの縄張りには干渉せず認め合おうよ、っちゅーことですな。

しかし、なんていうか、宗教色の薄い国に住む私たちにはアタリマエ過ぎてつまらない話だ。
そのアタリマエを延々と切々と語られても、面白みがない。
第3章で述べられる対立の歴史的事実については興味深く読んだので、第3章だけを読んでも良いかもしれない。
あと、訳者3人がアメリカの現状などの解説を書いている。本の後ろ1/3ほど!多い!
この解説が本文よりも面白いのだ。
本文を読む前に解説を読んでおくほうが理解がしやすいでしょう。

読み終わって思ったこと。
やっぱりアメリカっておかしい国だなぁ。大丈夫なのか。
[PR]
by neko-dama | 2008-09-30 10:37 | 猫の図書館/美術館