日々の身繕いでイツノマニカ体内に生成される毛玉のハナシ


by neko-dama
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カテゴリ:猫の図書館/美術館( 37 )

アーサー王伝説。

私は無類のアーサー王好き。
イギリス文化圏並びにヨーロッパでは、誰もが子供の頃から親しんできたモチーフと言っても過言ではないでしょう。

アーサー王と円卓の騎士。
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by neko-dama | 2006-04-07 21:25 | 猫の図書館/美術館

ヒストリアン。

●取捨選択物語。の続報。
  続きのルートがもうひとつ増えました。こちらから読んでみてね。


さて、読み止しだった本を本日読了した。
『ヒストリアン』(The Historian)という題名で、
歴史学者が竜の秘密を探るヨーロッパ歴史ミステリーという帯のキャッチと、古い革表紙を思わせる装丁に惹かれて衝動買いした本だ。

どんな話?
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by neko-dama | 2006-04-05 19:06 | 猫の図書館/美術館
■取捨選択物語。

古い門扉を抜けると、眩しい陽の光に目を突き刺された。
疲れきっていた彼は、少し木陰で休もうと、庭を振り返って辺りに目を走らせた。
1本だけ目立って枝振りの素晴らしい木の幹に背中をあずけ、するすると腰を下ろした。
胸には大事そうに件の絵を抱え、いつの間にか、彼は眠りに落ちた。

ふと目を覚ますと、視線を感じた。
彼の手が届きそうで届かない距離に、不思議な青い毛皮を纏った猫が座っていた。
その毛皮はなめらかな光沢を帯び、とても柔らかそうだ。
青い猫は、身じろぎもせず、銀色に光る瞳でただじっと彼を凝視(みつ)めていた。

彼は吸い込まれるように青い猫を凝視めかえした。
どのくらいの時間が過ぎたのか判然としないまま、凝視めあったまま。
彼は、胸元の絵を思わずきゅっと抱きしめた。
絶望の死の淵にいた自分を、一瞬にして捕捉してしまった、あの1枚の絵を。

つづき
→トラックバックを参照ください。
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いど氏ルートへ
改行やたら好き氏ルートへ
壱さんルートへ

■決まりのバトン。
・この話は、読んだ人が勝手に続きを考えて書きます。
・誰が、何を、どれだけ書いても自由です。
・書いたら前の人に報告してください。そして、前の人は次の人へのリンクを張って下さい。
・「決まりのバトン」部分だけは必ず引き継いで下さい。
・どこでこのバトンを受け取ったかを言ってはいけません。
・以上。

というわけで。
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by neko-dama | 2006-03-28 00:30 | 猫の図書館/美術館

喘息の英雄。

エルネスト・ラファエル・ゲバラ・デ・ラ・セルナは、1928年6月14日アルゼンチンのサンタ・フェ州で生まれた。
後にチェ・ゲバラとして世界に知られる男である。

(チェとは、メキシコで生活していた頃についたあだ名。アルゼンチン人特有の「やぁ」みたいな間投詞「チェ」が彼の口癖だったため。)

ゲバラは2歳のとき、肺炎にかかったのをきっかけに重度の喘息が始まった。
発作のたびに体が衰弱するほどで、部屋に閉じ込められ外の世界を知らなかった。
虚弱体質で読書ばかりしていた子供が、「どうせ喘息が治らないなら、好きにさせてやろう」との母の言葉に、変身した。
ゲバラは水泳・サッカーといった激しいスポーツを好み、体力のあるがっしりした少年に成長した。

ゲバラは言わずと知れた共産主義ゲリラであり、キューバ革命の英雄である。
しかし、革命家である前には医師であった。
キューバ島上陸の際にグランマ号に乗り込んだときも医師としてであった。
彼は、なんとこの時、自分の喘息の薬の入った箱を積み忘れてしまい、上陸後毎晩のように喘息の発作を起こしていたという。

『チェ・ゲバラ -革命を生きる』ジャン・コルミエ著を読むと、彼の純粋な情熱が痛いほど突き刺さる。
搾取される労働者を見て、怒り悲しむだけでなく、解放運動を行った。
そしてその恵まれた容姿と、類稀なるカリスマ性は、ゲリラの指導者としていかんなく発揮された。
キューバ(のみならず南)を搾取するU.S.を憎悪し、帝国主義に迎合するソ連にも背を向けた。
まさに孤高の革命家であった。

思考するために行動し、行動するために思考する。
私達はそのように生きなければならないのだろう。
理想に生き、理想を現実にするために行動した彼の存在を知ることで、
私達は理想を新たにし、勇気の火を再び灯すことができるのだ。

ゲバラは1967年10月8日ボリビアのチューロ渓谷で命運が尽きた。
政府軍に、絶望的なまでに包囲され、そして捕らえられた。
その翌日10月9日、10:30頃、処刑命令が届いた。午後、銃殺。享年39歳。

苦しくも輝きに満ちた、彼の軌跡。アルゼンチン人でありながらキューバ革命の立役者。
喘息の英雄は、いつまでも私達の心の中に生きている。

小さなこと。
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by neko-dama | 2005-05-10 21:20 | 猫の図書館/美術館

レオ様。

ベストセラーとなった、ダン・ブラウンの『ダ・ヴィンチ・コード』

宗教絵画が好きなPには、かなり面白い作品でした。
レオナルド・ダ・ヴィンチのミステリアスな人生についても語られており、
陰謀マニアにもたまならない逸品かもしれません。

この本が映画化されるにあたって、主演がトム・ハンクスらしいのですが。
本文中では、「ハリス・ツイードを着たハリソン・フォード」と形容されております。

そうですね、内容的には暗号解読&宗教美術系インディー・ジョーンズですので
著者もソレを意識しておったでしょう。

しかし、寄る年波には勝てず、今やインディアナ博士も還暦を過ぎた御大。
さすがに、若い女性とのロマンス含みな『ダ・ヴィンチ・コード』の象徴学者ラングドンを演じるわけにはいかないでしょう。

トム・ハンクスも悪くないような気がしなくもない。
本があんなに面白かっただけに、映画ではどんな進化を遂げるのかが楽しみなところ。

さて、ダン・ブラウンのラングドン・シリーズは、前作があります。
『天使と悪魔』がそれです。
こちらは更に宗教色が強く、同工異曲でありながらも、それなりに面白いです。

Pは無宗教で、心情的には神道的です。(神は万物に宿る、と思っていますので)
それでも、なぜか宗教的なものに惹かれる傾向がありまして、宗教美術は勿論、
キリスト教やイスラム教の歴史も大好きです。

特に、イスラム教の開祖ムハンマドの人生は波乱万丈でとても興味深いです。
ムハンマドの保護者であったアブー・ターリブという方は、先祖伝来の信仰を捨ててイスラム教に走るほどの度胸はない保守的な方でした。
生涯決してイスラム教を信仰することはなかったけれど、部族から排斥されようとするムハンマドをどんなときも守っていたのです。

どうも本筋よりもわき道のキラリと光る存在に心惹かれてしまうPでした。

『ダ・ヴィンチ・コード』では、アルビノの修道士とその保護者(司教)に興味津々で
カタイレしてました。

こちらはweb上のダ・ヴィンチ・コード・ゲームです。謎解きなんですが、最終的にはアメリカに国際電話をかけるハメになります。英語に自信ある方は、是非お試しあれ。
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by neko-dama | 2005-02-17 00:41 | 猫の図書館/美術館

曾禰好忠。

    由良の門を 渡る舟人 かぢを絶え
               行方も知らぬ 恋のみちかな


10世紀後半の円融・花山・一条朝あたりに生きた歌人、曾禰好忠の歌で百人一首46番として今に伝わる。

由良の海峡を渡る舟人が、梶を失いゆらゆらとただ波間を彷徨うように、
私の恋もまた ただゆらゆらと 行方も知れず ただようばかりなのです

なんと美しい歌でしょう。
俳句・短歌の世界というものは、言い知れない魅力があります。
究極のミニマリズムでありながら、そこに溢れる意味や感情の深さ。雅な世界。
この5・7・5・7・7(または5・7・5)の中に閉じ込められた心情。

今日を生きる私たちも同じように感じ、生きていることが
ナニカ歴史を超えた人間性というものをぐっと感じてたまらなくなります。
芸術というのは、不思議ですよね。理、というものが通用しない。

ナンデ コンナニ 心にせまるの?

答えなんてない。

答えなんて・・・自分の心の中にしか・・・。

それに、受け取り方は人それぞれで、例えば百人一首のなかで好きな歌も
人それぞれで。同じ歌が好きでも、感じ方は違ってたり。

この好忠という人は、ウダツのあがらない下級役人で一生を終えたそうです。
歌人としても、新しすぎる歌風のために評価されず、異端扱いされて
呼ばれていない歌会に勝手に出席して殴られて追い出されたりしたらしいです。

    日暮るれば 下葉をぐらき 木のもとの
                  もの恐ろしき 夏の夕暮れ


こんな歌を歌っていました。
生きていた当時は評価されなかったけれど、現代ではあなたのファンはたくさんいます。
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by neko-dama | 2005-02-11 20:57 | 猫の図書館/美術館
初めてパウロ・コエーリョの本を読んだのは、2000年だった。その頃には彼は既に世界的なベストセラー作家で有名人だった。
最初に読んだのは『The Alchemist』 (邦題:アルケミスト)

あたしは、ニュージーランドを放浪中で、その日はケリケリという町に行くために長距離バスに乗っていた。かの国は観光に関することが驚くほど発達している。バスのチケットを買うのは簡単だ。

あたし    「ケリケリまで、1人やねんけどー。片道でお願い。」
おねいさん 「OK!KERI KERIiねん。はいよ。バスもうすぐ来るから
        それに乗る?空きがあるか交渉してあげるさかい。」
あたし    「わーい。助かりま。よろしく頼んます。」

ちゅーわけで、あたしはKERI KERIに行きたかったし、チケットの汚い字は
KERI KERIに見えた。でも、数時間後、運ちゃんが着いたよって言ったのは・・・
KATI KATIですから~~残念!
この2つの地名、Nativeの汚い筆記体で書くとわからないです。
しかも、イギリス系国民の方々の発音は、この2つ、よく似ていて聞き分け困難。

・・・まったく、あさっての方向に行っちゃった。
でも、運ちゃんに事情を話したら、すっごく親身になって面倒をみてくれた。

運ちゃん 「今日は長い1日になるな?おいちゃん終点まで着いたらこのバス回送で
       オークランド(北島で2番目の大都市)まで戻るから。
       一緒に乗って帰ろうね。そこからケリケリまでのバス、おいちゃんが
       予約しとくからね。い~~んだよ。あ、そのバスは明朝だから、
       今晩のオークランドの宿も予約しとくからな。」

という、おいちゃんのご厚意により、その予約してくれた宿の前でバスを降りた。
その宿で出会ったドイツ人のウーヴァ。
彼と会って話したのは、その夜の数時間だけ。だけど、互いの旅の幸運を祈って
さよならをする間際に、彼はバックパックから1冊の古びた本(というかペーパーバック)を取り出し、あたしに差し出した。ちなみに彼は、車ごと荷物を全部盗まれた直後で、そのバックパックが持ちもののすべてだった。

ウーヴァ 「この本を読んでくれたら、僕って人間を理解してもらえると思う。
       キミは、この本がわかる人だよ。絶対に読むべきさ。」

あたしは、素直に本をもらって読みふけった。
読後、心に爽やかな風が吹くような感動を覚えた。
そしてウーヴァを思い出した。もう会うこともないであろう、すれ違いの旅人。
彼という人がわかったような気がした。そして彼が言った「この本がわかる人」という意味もわかった気がした。

その後、この『The Alchemist』はボロボロになりながら、あたしの手から他の旅人の手へ。その旅人も、読後に別の旅人に譲った。そのようにして旅をするのが、この本には相応しい事と思えた。

今もあの本は、旅人から旅人へと旅をしているのだろうか。
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by neko-dama | 2005-01-21 23:23 | 猫の図書館/美術館